Money Pearl
借金1,000万超自力返済 by OL mizuki

2025年、借金返済で2つのどん底を経験した私の最悪エピソード。

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借金返済のために“知人から借りた”私が、どん底から抜け出すために選んだ意外な稼

「とりあえず正社員で働けば大丈夫」──そんな幻想が通じる時代じゃない

借金があるとよく言われる。「安定した職に就いて、コツコツ返すのが一番だよ」って。
でも、フルタイムで働いても、手取りはせいぜい月20万〜25万。そこに副業を加えても30万円台が限界。東京での一人暮らし、そして借金返済。この二つを同時に叶えるには、どう考えても時間が足りない

週に2日、1日14時間以上働いてようやく手取り30万円ちょっとの時期もあった。寝不足、体調不良、未来の見えなさ。
それでも、追い詰められると「短時間で一気に稼ぐ方法」にどうしても目が向いてしまう。結局、FXに手を出すことになる。


FXでまた資金を溶かした。「失敗してから考える」では、もう通用しない

何度も失敗してきたのに、また戻ってしまったFX。
「今回は勝てるかも」
「上手くすれば10倍以上にできるかも」
そんな風に、都合のいい妄想で自分を納得させては、また資金を溶かす。
“失敗する可能性より、もしかしたら勝てるかもしれない可能性に人生をかけてしまう”──それが自分の弱さだと痛感した。

気づいた時には、もうどこからも借りられず、親にも頼れない。
──それでも、生きていくにはお金が要る。


苦し紛れの知人頼み。そして始まった“拘束と理不尽”の生活

本当は連絡なんてしたくなかった。でも、どうにもならなかった。
思い出したのは、自称・富裕層の知人。FXにも詳しく、以前からお金を借りるか、FXの本気指導を依頼しようか迷っていた人物。
正直、あまり信頼していない相手だった。でも、だからこそある意味こんな相談ができると思った。
任意整理だけは死んでもできない。そう思ってやむを得ず相手に事情を話すと、彼は言った。

「貸すなら“会社貸付”にする。だから自分が出資した会社で働いてもらうことが条件」

……正直、意味がわからなかった。
私が?そんな業種で?できるわけもないのに?手取りも大幅に減るのに?
個人の好意で貸すのではなく、なぜ会社? なぜ入社?
でも他に頼れる人がいない以上、飲むしかなかった。


拘束された先は、“ありえないほど無能な”会社だった

働かされることになったその会社は、驚くほど組織として機能していなかった。

もちろん、そんな職場で借金の返済なんて進むはずがない。
むしろ以前よりも10万円以上手取りが減った。

私は最低でも3度、知人にこう訴えた。
「他で働いたほうがよっぽど早く返せる」と。

でも答えは一貫してNO。
まるで、自由と人生を“担保”に取られたような気分だった。

友人・知人からも「その人のとこ早くやめなよ。その人ヤバいよ」と何度も言われた。
でも、当時の私は“返すまでは抜け出せない”という感覚に縛られていた。


金利が高くても、借りるなら「ちゃんとしたところ」からにすべきだった

この経験を通して、強く思ったことがある。
元勤務先相手に醜態をさらすことになろうと、債務整理のほうがよほどマシ

個人間融資は、“お金だけじゃないもの”を奪われる。
自由、時間、人間関係、選択肢……。
当座のお金はなくてもファイナンシャルプランニングが苦手とかそういうことではない。あくまでもオールインした結果すべてを失ったっていうだけだから。

そんな私に、素人の社員が「収支をすべて報告するように」とお遊びの家計管理指導まで申し出てきた。
当然何にもならない報告だったし、確実に私のほうがうまくやれるし、足りないのは収入というだけだからお門違い。こんな風に余計なプライベート暴露まで求められた。
知人との関係性があるぶん、正論が通らない。情や建前が交錯して、抜け出せない。

たとえ最悪の手段「債務整理」でも、自分の意志で行動を選べることのほうが、どれだけ大事か。
それがわかったのは、拘束される生活を何ヶ月も味わって、最終的に債務整理をすることになったあとだった。


もう時間を無駄にできない。そこから私が選んだ「営業職」

会社が実質的に解散になり、やっと辞められたあと、私は情報をかき集めて、働き方を見直した。
そしてたどり着いたのが完全歩合制の営業
最初は「リスク高すぎ」と思った。でも、逆に言えば成果を出せば青天井ということでもある。

業種や詳細は控えるけれど、
1件の契約につき数万円の報酬が入る。
月に40万円~50万円程度なら現実的に狙えるし、それ以上も可能性としてはある。
一方で獲れなければゼロ──その覚悟は常に必要。

1日に100回以上、同じセールスを繰り返す日々。
移動含めて拘束時間も長く、精神的にはしんどい。
でも、1件でも獲れれば“割はいい”

なにより私は、
「感じのいい営業マン」を演じるのと、論理的に説明することが得意。
対人の反射神経には自信がある。
そう、自分の“武器”をようやく仕事に活かせるようになった。

朝6時半に家を出て19時すぎに帰宅するのに手取りは10万円台~20万円台前半、そんな生活よりはるかに効率がいい。


本当に苦しかった。でも、私は“自分で選び取る自由”を取り戻した

この半年で、私は思い知った。
他人の好意には、時に代償がある
ただの“貸し借り”では済まない拘束が、人生を狂わせることもある。

もう二度と、自由と選択肢を失いたくない。
だから私は、しんどくても、自分でリスクを引き受けて、自分で稼ぐ道を選んだ。

今の営業職が天職かはわからない。
でも、少なくともあの頃よりは前を向けてる。
そして私は、ここからまた這い上がっていく。

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