2024年の年末、私はまたFXで大敗した。もう何度目かわからない失敗に、「ある程度まとまった原資があれば大丈夫だと思うから。増やして返すから」という、笑えない口実を掲げてお金を貸してとある知人(自称富裕層)に頼んだ。もちろん、そんな約束が守れるはずもない。
借金返済のために選んだはずが、収入ゼロの地獄へ
提示された条件は、自称富裕層が関与している「とある肉体労働系の現場仕事に就くこと」。男しかいない職場で、同業者にこの話をすると、未経験で、しかも女である私がそんな仕事をすることに対し「あり得ないよ~!」と笑われるほど。現場での男性陣からの目線も、それはそれは疑問に満ちた眼差しで、私は一人浮いていた。
しかも日当制で、天気次第ではその日の収入ゼロ。冷静に考えればどう見ても選ぶべきじゃない条件だったのに、追い詰められていた私はしぶしぶその条件を飲むことにした。結果は当然、借金返済どころか生活すらままならないという本末転倒さで、そこで働く頭数のためにただ利用されているだけという状況だった。金を借りるために、逆に金が減っていくという皮肉な現実に直面した。
崩壊寸前の組織で縛られた日々
その会社は、もともと負債を抱えていた人たちを含む数名の組織で、私を除き誰一人まともな会社勤めの経験がなく、当然組織として機能するはずもなかった。まず常識を知らない人たち。話が通じない、仕事が遅く本質を理解していない、中身のない無駄なミーティング、目的のない報告物、社長が音信不通になる、などなど。完全に”お仕事ごっこ”の世界だった。
私はというと、できるはずもない現場仕事は適当にこなした。その後は現場から離れ、無駄しかない日々の雑務や、数字遊びのようなデータ表作成で週6勤務時間を奪われる。深夜だろうとお構いなしに連絡が飛んでくることも。私はやりたくもなく何も得られない時間で自由を削られていった。
けれど、そんなリーダーシップのない組織に安定した仕事があるわけもなく、半年も経たないうちに実質的に崩壊。おかげで思ったより早く私はそこから抜け出すことができた。
退職直後に待っていたのは給与未払いと豹変劇
解放されたと思った直後、今度はその会社と従業員間で、給与未払いのトラブルが発生。なんでも、管理不足で入ってくるはずのお金が入ってこないのだとか。業者払いがなければ給与も払えないような、内部留保の低い会社で人を雇おうなんて100年早いと思う。
給与の大部分は回収できたものの、その過程でかかった労力やストレスを考えれば「本来の額以上に失ったものは大きい」と感じるほどだった。
ありもしない条件で借金の督促を受ける
さらに笑える出来事が。当初は「俺は金はいらないから、返すなら会社に振り込んでやって」と恰好つけて言っていたはずの自称富裕層が、突然態度を変えてきた。本当にダサいと思う。ある日突然「今月いくら返せる?」「今月までに全額返すって自分から言ってきたよね」「保証人つけたんだっけ?」など、存在しない条件を突きつけてきたのだ。
その自称富裕層は、会話する都度話が変わると有名ではあったけど(なんらかの障害があると思う)、ここまで頭がおかしいとは。私はそんな話していないし、相手が過去に言っていたことの証拠もあるし、毎度徹底的に論破しているのだけれど。
今回も私はあくまで「会社に振り込んで」とは言われたけど、自発的に本来返すべき自称富裕層に返しているだけのことだった。それは当然だけど、保証人がどうこう言われたり、督促されたりする筋合いはない。なぜなら、「いつでもよい」「なんなら返さなくてもいい。本当に俺に振り込んでいくってことでいいのか?」とよくわからない質問までされていたから。本当におかしな話。
この経験から学んだこと
今回の一件で、私は痛いほど学んだ。
- 信頼できない人間からお金を借りると、大変不快な思いをする
- 違和感を覚える人間関係は、絶対に無視してはいけない
- ブラックな職場とは最初から関わらない
最初に感じた「この人おかしい」という直感は正しかった。おかしい人の周辺にはおかしい人が集まる。私の周囲からも、「お金がない人が集まってくる富裕層なんてまともじゃないから。」と言われた。
その知人は余計な自慢とか一人語りが多く、承認欲求強めで自信がないんだろうなと思った。自分はIQが非常に高いとか、いくら資産があるとか、国外のお偉いさんにまでお金を貸しているとか。事実かどうかはどうでもいいけど、数か月密にかかわってみて感じたのは、頭もよくなければ記憶障害の強いただのおかしな人、ってこと。その人から学ぶものが何もなかった笑。
会話すらまともに成立しない人たちと関わることで、自分の生活も時間も無駄になる。二度と同じ過ちを繰り返さないために、この教訓は忘れないでおこうと思う。。
これからの目標
今は自称富裕層への返済を始めたばかり。でも、年内に完済して完全に縁を切るつもりだ。人生で二度と、こんな人たちに時間もエネルギーも奪われないように。まともな収入経路を築き、自分のいるべき場所で生きていくこと。それこそが、地底から這い上がる唯一の方法だと思っている。
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